久々に「旅情」という言葉を噛みしめてみる…
question:1118014689の回答で紹介されているJRポスター一覧にちょっとグッとくる。『目的のない旅』もいいものです。
旅が非日常の謂いであるとすれば日本の中にでも隣町の駅にでも、場合によっては通い慣れた駅前にだって「旅」はある。それでも、その感覚を「写真」という形にして、こうして見せられるとやっぱりグッと来ますよね。あれを撮った写真家の人(一人ではないのだろうけど)は、「旅にあこがれる人」なのだろうけど、それでもふと写真家自身が「旅をしている人」ではないかというような快い錯覚を覚え、その想像を楽しんでみたくなります。「電車の路線を乗り継ぎ、心に響く場所があったらそこに一月でも二月でも逗留し、それを世にも美しい写真にして東京にある出版社に送り、また次の電車で永遠に旅を続ける写真家の人生…」。国内のJRですらこれだけの旅情をかきたててくれるわけですが、たとえばそれのシベリア鉄道版とか想像するとなんだか楽しくなってきます。
思えばかつて自分が遠い北の学校に進学した動機も、強いて言えば「旅情」だったような気がします。あるいは「そぞろ神のものにつきて心をくるわせ」…昔の人はうまいこといいますね、やっぱり(^^;)。