スマイルマークと著作権

今回の件について、一番参考になるのは「スマイルマークと著作権をめぐる事件」かもしれません。どこの誰とも分からないマークに「著作権(オリジナル)」を主張した行為に対し、「国際的詐欺みたいなものだ」とラジオでした発言が名誉毀損にあたるとして自称著作権者(フランス人)が訴えた事件で、東京高裁は以前からの使用がみとめられオリジナルではない、同氏はスマイルマークについて「創始者でもなければ著作権者でもない」と裁決したそうです。ちなみにその後、あるアメリカ人が「実は私が作者」と名乗り出ました。色々と実際に資料もあり、登録していた会社などは種種の権利をおおよそその人物に譲ったとか。その「どうやら真の著作者らしい」アメリカ人ハーヴェイ・ボール氏は2001年に亡くなったそうですが、彼がこの件で得た利益は最初に依頼されてデザインした時のデザイン料45ドルのみで、しかし遺族は「全く後悔などしていない」そうです。