"全き心の鏡"さんに

全き心の鏡(05/9/25)にこのような記事がありました。avex社が相手にしているのは、事実上「批判だけを目的にした従業員規模300人3交替24時間稼働して攻撃してくる企業」のような存在である、と。それだけの事態を前にしてどうしてこの企業は止まらないのか? と疑問を提出しておられます。

企業の経営者が非が自分達にあることを認識していないとは流石に思えません。私がその経営者なら純粋に自分の損得勘定だけであってもすぐさま見切りをつけて事態の沈静化に専念すると思うのです。しかしどうやらグッズの売り出しも始めてしまったようですし謝っておしまいという機は逸してしまったように思えます。本当に何を考えているのか純粋に知りたいのです。もはや企業側にもflash作者にも倫理観は全く期待していませんが悪賢さすらも期待してはいけませんか?(全き心の鏡)

これについて思うことがあったので、少し書かせて頂きます。

ここ数日私は、全き心の鏡の"Timothy King"さんと同じ疑問を感じ、今回の問題が既に「キャラグッズ展開のために多くの他社を巻き込んだ」時点でavex社のコントロールの範疇も越えてしまっているのではないかと思い始めています。今回のネット住人の行動も含めた損益分岐点は既に10日ほど前に通り過ぎ、現在avex社は明らかにもがけばもがくほど赤字を増やしていると思います。Timothy Kingさんが仰るように、今はもう何をおいても撤退すべき時です。ではどうしてそれができないか?

1)既に巻き込んでいる他社との連携がつかない。(ここ数日で「パチンコ業界の大手フィールズなどにキャラ展開計画?規模は数十億?」などの情報が)
2)問題点がどこにあるか把握し意志決定できる機関が働いていない。(二転三転し、しかも的を射ていない対応について以前指摘した通り)
3)依然として、今何が起こっているか把握できていない。(Timothy Kingさんが指摘したような事情が理解できていない。そもそもインターネットや2ちゃんねるというサイトが持つ今日的意味について理解していない?)
……ということなのではないでしょうか。

avex社は正気塾という某右翼団体とトラブルになっている最中(?)という情報もあり、たとえていえば現在のavexは、「数人で歩いていてヤ○ザに絡まれ慌てているときにたまたま横にあった屋台を押したらそれが坂を下って走り出し交通量の多い交差点へ向かって真っ逆さまに落ちていっているが、とりあえず今何をすべきか何が起こっているかも把握できていない男」のような状態なのではないか、と。数年で拡大しすぎたavexはここにきて足元の脆さを露呈しました。この問題を知った最初のときは、「傷つく人が最小限になる解決(avexも含めて)」を望んでいましたが、日を追うごとにその「最小限」の限度は上がり続けているように思います。このまま、転がり始めた屋台を止めるチャンスは永遠に失われていくのでしょうか。