Googleが検索語の「トレンド」を検索するサービス

こちらでしったのだけど、GoogleTrendというサービスがあるらしい。
http://www.google.com/trends


検索語を入力してみるが、これが目茶苦茶面白い。色々な検索語が、
1)各国都市での検索度合いがどれくらい高いか?
2)各国でどれくらいか?
3)いつごろからどれくらい検索されたか?


などが一目瞭然である。
たとえば、「民主党」とか「小泉」で検索してみると、昨年の2月頃から検索語が激増しているのが分かる。もちろん選挙の関係なのだろうけど、それにしても変化の急激さには驚かされる。これは結局『政治に関するニュースをネットから仕入れる』という意識が、昨年2月頃から急激に定着し始めたということだろう。そういわれてみれば、ネットで知識を仕入れたとおぼしい『にわかプチ右翼』のような人が増えはじめたのも思えばその頃がはじまりだったような気がする。


あるいは、「教育」と入力してRegions(集団別)タブをクリックしてみると、日本の検索割合の低さに驚かされる。日本より上位の台湾・香港にも驚かされるが*1top10の都市を見るとその多くはどうやら中国の地方都市であるらしい。おそらく二極化している状況の中で、必死に教育について検索している地方都市の中産階級が目に浮かぶ。今、中国で進行している事態がそれなりに浮き彫りになるようだ。


ちなみに「yasukuni」で検索すると、山の頂点に解説つき(この山は小泉首相靖国シュラインのVISIT(参拝ではなく「訪問」と訳しているわけだ)をスルーした際のものだ、みたいな)だったりして、非常に親切である。これは担当者の手作りというわけだろう。なかなか仕事が細かい。


「細かい」と言えば、「日韓」で検索したら結果は出るが「韓日」では出ない*2。またなぜか「日中」で検索しても出てこない一方で「中日」で検索したら日本が圧倒的に多い。ただし上位都市は「名古屋、豊田、岐阜」であって、つまりこれは日本と中国の関係に関心があるのではなく中日ドラゴンズを検索しているだけなのだろう。Google担当者の政治的配慮というべきか。

*1:中国の検索割合の高さは圧巻だが、これは一つには『有害情報』へのアクセス規制が関係しているだろう

*2:韓国国内でgoogle検索したらおそらく「韓日」は表示されるだろうか…と思ったがよく考えたら当たり前だけどハングルで検索してるんですよね、彼らは。