これは第二の武部宣言?
いや、それは内閣以前に社会人としてふさわしくないですから。
中川氏は「閣僚、官僚のスタッフには首相に対して絶対的な忠誠、自己犠牲の精神が求められる。首相の当選回数や、かつて仲良しグループだったかどうかは関係ない」と強調した。
はい、ダウト。
スタッフに必要なのは「自己の信念への絶対的な忠実さ」であって、その信念を元に総理大臣はメンバーを任命するのが仕事。メンバーは別に総理大臣個人の奴隷じゃないんですから、メンバーがどう振る舞おうと勝手は勝手で「首相への忠誠心」なんてちゃんちゃらオカシイ。かつての武部さん見れば分かる通り『個人への忠誠心』なんかで失言は止んだりしない(どころか増える)のであって、忠誠心なんか不要以前に邪魔です。閣僚の行動に文句があれば罷免するだけのことであって、「自ら去れ」など筋違いもはなはだしい。政権内に緊張感が欠けていると公的に批判するのは、緊張感に欠けたスタッフを任命したトップの責任を問うているのと同じです。首相がそれを問題視していないのだとすれば、それこそ閣内不一致と言わずしてなんというのか。自分が政権内をかき乱してどうするのか。
そもそも幹事長はいつから内閣人事の任命責任者になったのか。実にこれが政権の末期症状というヤツなんでしょうかねえ…。