学校教育についての素朴な誤解はまだまだ大手を振ってまかり通っている

「7/21 苦情申し立てした人間を精神病理者扱いする公教育」(きょうも歩く)
もう何度も見てきたような、実データを無視してイメージだけで展開される、的はずれで、そして一方的な現代学校教育批判。
『清掃をさせるな、徒歩通学させるな、そもそも学校のシステムは閉鎖的で近代化されていないローテク社会であり教育水準が低くなるのは当然のことである…うんぬんかんぬん。』
やれやれ。
とりあえずこの人の意見でそれなりにうなずけるのは「日本の教師はみんな日教組極左だから戦後教育は駄目になったのだ、という意見は間違いである」というあたりだけだろうか。


以前、日本の学校教育システムとPISA調査(国際学力到達度調査)における日本の好成績との関連を、メディアリテラシーをネタにエントリを書いたことがある。(日本におけるリテラシー教育の不可能性(こころはどこにゆくのか?))私の言いたいことはそこにある程度まとまっているので、それを見て貰えれば良いと思う。また、同エントリは今から思えば内田樹氏のエントリ(さよならマルクス(内田樹の研究室))に大きな示唆を受けたモノだった。併せてそちらも参照されると良いと思う。学校が旧態依然『に見える』理由は、そこで説明しつくされている。