回答ポイントにメリハリをつけちゃえ案*3への私見

  • id:sasadaさんの所で見かけたid:Yuichirou氏のアイデア。現在はてなはシステム上、回答ポイントの基本をいわば「一人平等10pts設定+α(α=40/回答者数)」(())に設定してるわけだけど、これを「○×システム」に変えると考えて良いと思う。つまり○なら20pts、×なら0を基本にするということ。そこからどれだけ積み増しするか、というのはこれまで通りとして、要するに狙いはもっとメリハリをというゲーム的発想から来る強化策と見た。
  • 考えることは面白いし、システム的にも(ある程度面倒ではあるけど)それほど大きな変更が要求されるわけでもないかなと思う。しかし、個人的には不同意です。なぜなら

(理由1)のっかりが無意味になる

  • 現在、「面白い質問への支援意見表明への一方法」「面白い回答への賛意表明の一方法」として多く用いられている「のっかりはてな」だが、これによって回答のために準備されたポイントが増えると、Yuichirou氏の提唱するシステムはいきなりその意味を失う。仮に本来用意したポイントの倍のポイントが集まったら、均等割に近いことをしても全く問題なくなってしまうし、その場合「のっかりがある質問だと均等割が発生しやすい」と考える悪質回答者を呼び寄せる結果になりやすい。そうなってくるとおそらく質問者によっては「のっかりはご遠慮ください」といった意見を表明し始めるだろう。

(理由2)回答者の戦意が喪失する

  • 確かに0pts回答を思い切ってつけるのはいいことだと思うが、それを強制的に増やせば、本来0とつけるほどではなかった回答にも0がつくということであり、それが回答者の戦意を大きく喪失させることにもなりかねない。特に、良心的な回答者ほど回答に時間をかけ自分の回答に自信を持っていると思うので、0とつけられた時のショックは並大抵ではないと推察される。一方、悪質回答者は0とつけられることが平気である。その結果、「強制的に0が増える」ということは、良回答者に厳しく悪質回答者にはむしろ増加した0ポイントの影に隠れることができ、一段と心理的負担を減らす改革ということになりはしないか?
  • 以上1,2を踏まえた結果として

(理由3)悪質回答者にとって、全く痛くない

  • 元から「数打ちゃあたる」式の回答をする人間は、「個々の回答にどのような評価が下されたか」など全く気にもしていないと思われる。よって、自分の回答が0pts評価されたかそうでなかったかを心理的に負担に思いもしないし、せいぜい「(少し)効率が落ちたかな…」くらいのことでしかない。そしてそのために、良回答者に大きな心理的負担を与えるとしたら、一体何のためにこの改革をするのか、意味が解らないことになりはしないだろうか?
  • ……というわけで、非常に賛成できない改革案であります。「はてな」を良くしたいという熱意は非常に分かりますし、評価にメリハリをつけるべきだ、というのには私も非常に賛成です。しかしこのシステムでは余り改善が期待できないと思いました。以上。一部失礼なことを書いているかもしれませんが。m(__;)m 失礼致しました。
  • ただ、今回の話を伺っていて一つ思ったことがあります。それは、おそらくYuichiro氏のアイデアと逆の行き方で、要するに0pts評価の重みを増す方向です。
  • やり方は単純で、以前から提起されている「回答者氏名を表記した上で選別してオープンできる機能」に併せて、「回答者氏名の横に『0pts評価された回数(キャンセル、未開封は一応除く)』を載せる。ただそれだけです。ただそれだけのことで、0pts評価の多い回答者の回答は、オープン自体されにくくなる。それなら、均等割システムが仮に残っていても、不満はかなり減少するし、悪質回答者もさすがに自分の回答が片っ端からオープンされないことに気付けば、IDを捨てるくらいしかすることが無くなるでしょう。そうなりたくない程度の「準」悪質な回答者の改心を期待するなら、0pts評価の数を、過去3ヶ月の……程度に留めておけば、せっせと良回答を積み重ねることで悪評価からの脱出もはかれます。なんというかヤフーのような評価システムなわけですが、これは一案ではないか、と。
  • あるいは、システムをほとんどいじらないままでも、たとえば現在でも回答者の名前の横に回答数が出るわけですが、その数字をちょっといじって(x/y)(x=0pts評価数、y=総回答数)って表示されるようにするだけでもいいです。yに比して余りにxが多いと感じられる相手には、心理的にも0ptsつけやすくなるでしょうね。
  • 以上、「心理的に」「かつメリハリを強め」「0pts評価の重みを変える」という方向で対案を出してみました。ご感想等あればお願い致します。m(__)m。