老人は得をしているのか?若者は損をしているのか?

らくだのひとりごと「席を譲らなかった若者」を読んで感想。
どちらが正しいとも思わない。どちらにも理屈はあるだろう。山歩きしているシルバー世代にむかつく出勤途中の若者の言い分も間違ってはいないだろうし、だからといって働いて働いてようやく今に辿り着いている老人が間違っているとも思わない。彼ら老人たちが若い頃は明らかに今より老人たちを「敬って」いたのだろうし、その意味で彼らもまた「正当な取り分」を主張しているにすぎないからだ。そしてまたその「正当な取り分」がもらえないかもしれないと言われている若者が現時点で愚痴を言うのもおかしくはない。ただ、どちらも相手の立場を考えることなく「自分の正当な取り分の主張」だけを行っている点が美しくないのだなと思った。

たとえば閉ざされた宇宙船にて。
老人と若者がけんかをしている。
目の前には一食の食料。
老人「ワシは朝飯をくわなかったから、今これを食う権利がある!」
…正論だ。
若者「今これをあんたが食ったら、晩にはオレに何を食えつーんだよ?!」
…これも正論だ。
彼らに何というべきだろうか?
『あなたたち…分ける…という発想は無いんですか?』

要するに若者も老人も、どちらも「公共で言うべきでない言葉を言っている」と感じた。ああいう遣り取りは、できれば匿名掲示板などで密やかにやっていただきたい。公共の場で大人のすることではない。
(追記)(書き捨てっぽいけど)コメントがついたので、コメントでフォローしてみたがこのトピックだけを表示すると見えないということに気づいた(5/11)。私のコメントを読まれる方は、上の「2005-5-3」という日付をクリックしてみてください。