yasukanaさんに3

盆も終わりなかなかまたまとまった時間が取れなくなりそうですが…(−−;)
せっかく書いて頂いた「3」にお返事しておこうと思います。

1.政治家と親しい相手との関係について

うーん。分かりやすく言うと、「入り口」改革は総務省郵政公社)に関する改革ですね。でもって「出口」改革は財務省に関する改革です。小泉さんが、前者に熱心で後者に全く触れないこと、彼の立ち位置を考え合わせると、やはり私はyasukanaさんほど小泉さんを信用できないんですよ……。そういうことです。

2.B,C案を議論する人

そこに良い(かもしれない)案があるなら、その案が国民のためになるかもしれないなら、提唱者がどうであれそれを受け入れるのが「イイコト」だとは思いませんか?ましてこれは、単に一議員が「思いつき」で作った物ではない、いやしくも国会勢力上第二党が「マニフェスト」として掲げた物です。「論ずるに足りない」と切って捨てることが国会運営上良かったのか、それとも「検討に値する」として議論の俎上に乗せるべきだったのか。私はあきらかに後者だと思うのですが。

3.民営化の優先度

 小泉さんは、たとえばかつて「抵抗派」だとして対決していた参議院の青木さんあたりといつの間にか「手打ち」していましたね。このとき国民に見えるような「議論のやりとり」があったでしょうか? 残念ながら私は記憶しませんが、そういうのはyasukanaさん的には「根回し」ではないんでしょうか。私は、政治家という人種はそんなに国民に見える所で動いたりはしないものだ(小泉さんも例外ではない)と思っています。そして、それがいけないともそもそも思いません。要するに、小泉さんが「これまでの政治家と違う」とすれば、それは彼が「根回ししない」からではなく、根回ししない「振りをしている」からに過ぎないのではないかと思っているのです。
 また、「今回見送りになってしまった重要法案」は昨日のブログからリンクしてますが、その中でもウェイト的に重く、かつそれなりの緊急性があると思われるものを上げると、

 ・公的年金制度の抜本的改革を推進する法律案(いわゆる『年金一元化』に向けた法案)
 ・北朝鮮に係る人権侵害の救済に関する法律案(拉致被害者のための法案)
 ・特定大規模災害が発生した地域における被災者支援活動の促進のための税法上の特例に関する法律案(宮城県で早くも地震が起きてます)
 ・戦後強制抑留者に対する特別給付金の支給に関する法律案(余り知られていませんが、シベリア抑留者に対する補償は今までなされてきませんでした。)
 ・高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律案
 ・人権侵害による被害の救済及び予防等に関する法律案(これはネット上でも、「表現の自由」とからめてかなり話題になっていましたね)
 ・犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案(外国人犯罪対策)
 ・少年法等の一部を改正する法律案(保護観察制度の不備が指摘されていた件)

などです。これらを含めて計37の衆法、9つの参法、閣法、計55の法案(郵政関係は数から省いてます)が全て審議未了になってしまいましたね。何を「重い」と感じるかは人それぞれですが、どうして「議論を尽くす」ために継続審議を受け入れるというやり方をとれなかったのか、「小泉(A)案が廃案になる」ことを避けるためだけに、修正・追加を求める声に一切耳を貸さず解散というやり方を選んだことは非常に疑問に思います。