正月の定義

「正月の定義とは何ぞや」と相方との会話の中で質問されたので考えたが、どうもイメージする「お正月」概念の最大公約数は結局「好きな人とのんびり過ごす」ということではないかと思いました。それ以外のことは基本的には全部余分なことなんじゃないかなあ、と。
本来のことを言えば、一つ年を取るために新しい「年神」を迎える…要するに全員共通の誕生日みたいな日なわけで、その年神は0時にやってくる…そこから「夜更かしして年が変わるのを待つ」という正月独特のあのスタイルが生まれたわけですね。考えてみると、子どもの頃は「夜更かしできる」というのがなにより嬉しかったなあと思い出したり。高校生になって友達と夜遅く二年参りに行ったりするのはエキサイティングでしたね。
そういうことを考えると、日本人は本当は非常に宗教的な民族なんだろうなあと思います。「伝統」という名で片付けられているからそれと意識していないだけで。そしてそのことを踏まえない政治も芸能文化もこの社会では成功しないのでしょう。
新年の買い物…古本市に行って

明治精神史 上 (講談社学術文庫 19)

明治精神史 上 (講談社学術文庫 19)

の上下を購入。ただしすぐ読むかどうかは未定です。
現在の興味は、上に述べたような『日本人の基層』的なものが歴史の表舞台から失われたのはいつ頃からかということ。「明治の精神」の中にはたして『日本人の基層』はあるのでしょうか?……しかしさしあたっては仕事が忙しくなり始めそうなので多分読む暇は無いだろうなあ……。
(追記)
と書きつつ、読み始めてしまったらめちゃくちゃ面白い。現在上巻の3/2位。(@1/13)