Fanta!ふるふるシェイカー飲んだことあります?

ところで、ファンタふるふるシェイカーって飲んだことあります?

ファンタのゼリー飲料です。ゼリーなのに、炭酸。しかも振って飲む。大丈夫なのかそれ?
…というわけで、今日初めて飲んでみたんですけど、これがまあなんというか…。


唐突に昔話になりますけど、実は、小学校のころ家庭科の調理実習でウチの班はゼリーを作ったのですね。んで炭酸飲料好きだった私は「ソーダのゼリーとか、ひょっとして最高じゃね?」とか考えてソーダでゼリーを作って(すいません、小学生の私は家庭科的に余り賢くなかったものと思われます)あえなく「ただ甘いだけのゼリー」になった……という苦い記憶があるのです。なのでファンタがゼリーを出したという話を聞いて前からすごく気になっていたのですね。


何せ開発の担当も
ファンタ発売50周年の節目商品 炭酸を封じ込めるゼリーの固さに腐心(日経BPネット、2008/10/10)

…お湯と炭酸は相性が悪いんですね。常温の炭酸飲料をコップに空けると、冷やしたものより余計に泡が立つでしょう? 水に溶け込んだ炭酸はかなり不安定な状態にあり、熱や衝撃などで簡単に外に飛び出すからです。つまり、従来のゼリー飲料と同じ製造工程で「ファンタ ふるふるシェイカー」をつくろうとすると、炭酸飲料ならではの爽快感が大きく損なわれるのです。これはファンタのブランドイメージとは相いれないことであって、どうしても解決しなくてはならない。


 具体的にはどのように解決したのか。ご存知のように弊社は企業秘密の保持にはきわめて厳重です。だから詳細については一切詳らかにできませんが、「従来、常道とされていたプロセスを取っ払い、まったく関係のないところからアプローチをしたら偶然うまくいった」とだけ申し上げておきます。

…と激しく勿体を付けるその工夫。


一応『ゼリーの粘性をあげて吹き出そうとする炭酸の内圧を押さえ込んで…』などと記事の中でもっともらしく説明してはいますが、どうもそれは適当にケムに巻いているだけで、ホントウの所は『舌の上で炭酸を発生させてる』んじゃないか、と感じました。あのソーダの粉とかあるじゃないですか。あんな感じ。でもそれをどうやってゼリーに閉じこめるのか、という所が謎です。


というわけで、またしばらく考える小ネタができて嬉しいなあ、と。そんな、妙に懐かしい話が二つ跳びこんできた昨日今日でした。