昨日のコメントありがとうございました。

匿名回答導入案」に対し、再度こちらで返答させて頂こうと思います。

・「はてなIDの無い人にも公開する質問」という質問のシステムを作る。
そもそも何故にはてなIDを所持している事を前提にあげているのか、それは登録されたIDが
もしかしたら虚偽の情報にて構成されたIDであったにしても何か問題が起こった時にはてな側がそれだけ対処しやすくなるでしょう、と。はてなIDを所持している=はてなの利用規定に賛同する方の”筈”ですから。

まず「問題に対処しやすい」というメリット。
この点については、jo_30は余り賛同できません。はてな管理側にそこまで詳細で厳密な対処を期待できないというのが理由です。犯罪に関わる場合には、ID登録してなくてもIP情報などから判別することになるわけですから、この点に関し「匿名回答をID登録者に限るメリット」は余り感じられません。
あと、私の「〜という質問のシステムを作る」というのは全ての質問を部外者に公開せよという意味ではなく、一部の質問者が「好意や好奇心で」部外者にも公開された質問を行うことを許可して欲しい、という意味です。たとえば全年齢性別対象アンケートなどをその形式で行いたい人は多いんではないでしょうか。またこうやって住み分けることで、最初から「匿名回答は貰いたくない」という人に配慮することも可能となります。
匿名回答制に数々のメリットがあるのは、id:crowdeerさんが仰る通りだと思います。しかし先のコメントでも引用してくださった通り、id:sasadaさんが仰る「現在の人力に匿名性を導入する危険」という指摘にも非常にうなずけるものを感じます。だからこそ、匿名性を好まない質問者への配慮は欠かせないのではないでしょうか。あからさまな批判でなくても、質問への回答にあわせてちくちく批判するようなやり方も想定できるわけで、その場合はてな管理側にこれを取り締まって欲しいと主張してもおそらく叶わないでしょう。*1

あと、”はてなID所持者の匿名回答許可”に拘る理由としては、この機能が人力検索サイトはてな利用者を増やす鍵にもなりうると踏んでいるから、というのもあります。はてなに接するきっかけが人力検索サイトはてなで、そのうち他のはてなのサービスを利用するようになれば、結果的にはてな全体を潤す機能になりするのでは、なんて考えもあったりしています。

「利用者を増やす」という方向性について全く同感です。そして私の上記の提案(外部が参加できるという質問オプションの設定)も、同じ発想に立っています。
誰かに知識を教えて、喜んで貰う、というやりとりに「はてな」のようなナレッジベースのコミュニティのおもしろさがあると思います。私は、ID取得をためらっている人にこそ、その楽しさを味わって貰い、それに興味を感じてユーザーになって欲しいと思います。はてなを覗いてもID取得をためらう人のその「ためらう」理由は、果たして「匿名での回答ができないから」でしょうか?私はもっと根本的に「はてなというシステムのおもしろさ」というメリットが、「個人情報を少しなりともはてなに預ける」というデメリットと引き合うのかどうかが分からないからではないかと考えます。その意味で、「教え、教えられる喜び」を、IDを取得せずに体験できる機会を作ることには意味があると思います。
また、「外部に公開された質問」ならば、たとえば他のサイトのブログなどでアンケートなどを紹介し「良かったら答えてみて。IDとらなくても答えられるから」なんて感じの宣伝をすることも起こりえます(ID取って質問に答えてね、っていうのに比べると、かなり抵抗が低いと思います)。これまたはてなユーザーを増やす一つの方向性ではないかと考えます。
(追記)id:sasada氏の所へTBを打ってみます。
http://d.hatena.ne.jp/sasada/20050309/1110351416

*1:あらためてチェックすると、id:crowdeerさんの草稿(3/9記事)へのコメントでid:yukattiさんとのやりとりで「質問者のためのチェックボックス」に触れられていました。m(__)m