yahooの宣伝が色々と頑張っているようです

少し前からyahooのtopの右上でなんか紙芝居的に絵が動いてるよと思っていたら、今日見るともう動画でドラマみたいな宣伝をやってるようです。基本的にTVを見ない生活なんで逆に動画のCMが新鮮で思わず見入ってしまいました。

で、気になったので調べてみたんですが、アクセスする度にランダムで変化する仕掛けになっていて、(多分個人情報と連関させているのだと思いますが)私のtopに表示されるのは大体こんな感じ。

広告元 細分 種別
いい部屋ネット 不動産 紙芝居 1
イトーヨーカドー 母の日ギフト 紙芝居 1
サントリー 角瓶 紙芝居 1
JA 共済 紙芝居 1
ハウス バーモンドカレー CG動画 1
ネットワン ローン 紙芝居 1
MAZDA ATENZA 紙芝居 1
Yahoo オークション 紙芝居 7
Yahoo BB 紙芝居 1
Yahoo HealthCare 紙芝居 1
Yahoo メール 紙芝居 1
Yahoo ポイント 紙芝居 1
Yahoo リクナビ 紙芝居 4
Yahoo リクナビ 動画 2
Yahoo リクナビドラマ 動画 2
Yahoo 証券 紙芝居 1
Yahoo webhosting 紙芝居 1

まあ、思っていたよりまだ「動画」的なCMは少ないですが、このうち下の方にある「リクナビ」のドラマが今回目にとまったわけです。内容はこんな感じ。

リクナビ第2話「友子の場合」
自宅食卓(?)で向かい合う若い夫婦の会話(サトシ=夫、友子=妻)
サ「せっかく休み何だしさ
  どっかあそびにいこうよ
友「勉強 勉強
友「例えばサトシが会社で
  大きなヘマをしたとするよね
サ「はい?
友「私はサトシが生活できるように
  今資格を取っておくの
  (回想シーン)
  そのために時間に融通がきく
  派遣の仕事をしてるんだから
サ「じゃいつクビになっても大丈夫だな
友:はにかみ笑顔
笑顔をバックに『派遣で見つける自分らしさ Yahooリクナビ

もう一つ

リクナビ第3話「早智子の場合」
居酒屋(?)で向かい合う若い女性社員の会話(髪の長い女性=山下部長、髪の短い女性=早智子)
早「山下部長のやりたいことって」
早「何ですか?」
山「やりたいことって
  仕事でやりたいこと?」
早「はい!」
山「答えになってないかもしれないけど
  私は大学を出てから4年間ぐらいずっと派遣社員で働いてたの
  (回想シーン)
  いろんな職種を経験してからこの会社に入ったから
  全部本当にやりたい仕事だって思ってるの」
早:笑顔でうなずく
笑顔をバックに『派遣で見つける自分らしさ Yahooリクナビ

なんというか別にケチをつけたいわけじゃないんですが、こうやってまとめると分かりやすい。要するに「派遣」を前向きに捉えるように、というメッセージを込めたまるで政府公報(のお手本?)のようなCMです。
最近の「みんなの政治」カテゴリといい、なんというか最近のYahooの立ち位置って面白いですね…っとこれは余談。閑話休題、と。
何の話をしようとしてたかというと、新聞→TV→ネット、とメディアの変遷があり、またネットメディア自体も議論ツールがニュースグループ→HP→公共掲示板、という変遷をたどり(あるいは、コミュニティーツールがメーリングリスト掲示板→ブログと変遷したと言うべきか?)、またコミュニケーションツールがチャット→メッセンジャー→メッセ動画、といった風にそれぞれ時代を背負った変遷をしてきましたが、根底にある『テキスト→画像→動画』という流れはあらゆる場所で繰り返されるのかな、という問題です。個人的にはネットの初期に、「TV→ネット」の流れの中で「動画→テキスト」という一件逆転的な流れが起きたことが興味深かったのですが、ハードの進化に伴ってやがてはまた「動画→テキスト→画像→動画…」という流れになっていくのは避けられないのでしょうか。*1
そこで「避けられない」という書き方をするのは、所詮自分が「動画記法の基礎」を理解していない旧世代だからなのかとも思いますが、同時にまた「ハードが失われたら失われる文化」への不安がどうしても拭いされないからですね。5分間、あるいは15秒程度の短い動画映像でメッセージを伝える能力(あるいはその記法)というのはやはり称賛に値すると思いますが、17文字で人生を伝える能力のある俳句の方がやはり凄いなと思ってしまう。テキストメディアの可能性(改良の可能性や発展性を含めて)というのはまだ全然くみ尽くされていないと思うのですが、それを置き去りにして新たなメディアに自分の表現領域を移すことに今ひとつ乗り切れない。多分、私が写真が下手なのもその辺に原因があるのではないかと個人的には思っています。写真/動画の上手な人って、世界を写真/動画で切り取ることができるのでしょう。私は多分世界を「ことば」で捉えているんですね。いい写真、いい動画を見てそれなりに感動はするだけに、そのあたり歯がゆい感じもする今日この頃です。
それにしても、表作ったりとか、暇ですね>自分。
まあ、それもゴールデンウィークだからということで勘弁して下さい。
あと、これらは実は枕で、ホントに気になってたのはこっちのニュースだったりもします。密かに。
フランス国立視聴覚研究所(INA)がネット公開した番組10万本の衝撃(b3annex)
たとえば「自分の生まれた日のニュース」とかみれたりするらしいです。あるニュースが、ある時点でどのように報道されていたか、それがどのように変化していったか…なども自宅に居ながらにして調べられるようになるわけです。
とりあえず単純にそれだけ考えてもすごいですね。このライブラリがまたどれだけの研究や論考を生むか、その可能性はもはや想像を越えてます。さすが文化先進国と言える国は金のかけ所が違いますね。

*1:画像と動画の間に、ウェブラジオのような音声を入れてもいいのですが。