「日本らしさ」って…

…というタイトルでエントリ書こうと思ったのは、中央公論6月号の対談を読んで、もんもんとしたものを抱えつつ、ちょっとジョークが面白かったので書き留めておこうと思ったからだ。

御厨 "日本らしさ"を世界に広めていくためには、優れたものやコンテンツをつくるのももちろんですが、積極的なアピールも欠かせません。」
福川 まさにそれが弱点なのです。日本人は、外国とのコミュニケーションが得意でない。ある国際会議に参加した時、休憩時間に、各国の代表の間で「名議長の条件は?」という話になったのです。いろいろ出た中で、「日本人の口を開かせて、インド人の口を塞がせることができる人間」という意見に、みんな拍手喝采(笑)
(「新しい"日本らしさ"を求めて」中央公論社創業120周年記念対談 御厨貴・福川伸次)

…なるほどねぇ。
でも、そういうキャラですでに売れているんだったら、無理にそれを変えて「積極的にアピール」するのもいかがなものかと思う。無口だと思ってたら口べたな癖にうるさくなったな最近…と思われるのがオチではないだろうか?
それより寡黙で渋い…という路線を目指した方が断然良いと思う。「不言実行」でいいんじゃないだろうか。「日本人は口を開かない」を、日本人は「本当に必要な時以外は口を開かない」に変えていく努力。言われなくてもやるべきことをやる、譲れないことだけは断固として主張しつつ、それ以外は譲りまくる…というので全然オッケーだと思う。不言実行の武士みたいな。自分の考える「日本らしさ」ってそういうものなんだけどなぁ、と。そういうことを言うと、「それじゃ世界では通用しない…」云々言う人がいるが、通用するかしないかではなく通用「させる」ことがこの場合「アピール」というものじゃないだろうか。


ということを書こうと思って、更にまたそれを最近見た「博士の愛した数式(映画版)」と絡めて話そうと思ったんだけど、どうにも筆力が足りないのでここまで。気が向いたら続きを書くかもしれない。


私は多分愛国者なんだと思う。けっこう。でも私はサディストだから、国を愛する際にもサディスティックに愛してしまうのだ。だめなのか、そういうのは…?(笑)