戦後補償とイギリス

イギリス兵捕虜の調査で英国から勲章
以前の日記でもちらと触れたが、イギリスには長らく反日感情があって、その原因は第二次大戦時の捕虜の扱いについてだったらしい。大抵の日本人はそれを知らないし何より地球の裏側の国だからそれほど気にならない。しかしこういう場合、足を踏んだ側は事件を忘れても、踏まれた側が忘れてくれるとは限らないものだ。昭和天皇崩御に際して、イギリスの大衆紙サン(まぁ東スポのようなものだが)は「地獄が天皇を待っている」などと書き立てたらしいが(参考)、もしイギリスが日本の隣国だったならば確実にこの程度では済まなかったろう。それを考えれば日韓・日中関係など、春のそよ風とさえ言えるのかもしれない。
で、上記ニュース。勲章が授与されたことは大変結構である。が、それが勲章に値する行為だと先方がとらえているということは、依然として先方がそれを忘れていないという証でもあるのだ。こういう記事を書くに当たっては、そういう背景も併記しておいた方がいいと思う。