「若冲と江戸絵画」展に行ってきました

プライスコレクション〜「若冲と江戸絵画」展
に、念願かなってようやく行って参りました。
平日&雨模様で、早朝から並ぶ人の数もせいぜい数十人…と言った所でしたが、それでも若冲ファンの意気込みは熱く、会場と同時にダッシュをかける人々も!…元気です。ちなみに、会場と同時に平常展にダッシュしていた小学生5人組…(汗)キミタチが何かを勘違いしていないことを私は切に願います。
さて展覧会ですが、「コレクション」の名に恥じない、趣味の一貫した名作ぞろい。MIHOミュージアムでみたN.Yバークコレクション展には玉石混交の面白さがありましたが、今回のはプライス氏のしっかりとした江戸絵画への知識と傾倒が伺われ、一品一品がとても他所では拝めないような名品ぞろいでした。
若冲のものではやはり展示会を代表していた「紫陽花双鶏図」が圧巻でしたが、個人的には森狙仙の猿の絵が、高校時代だったかに習った歌を思い起こして感慨深かったです。*1あと、『猛虎図』(亀岡規礼)(毛並みが素晴らしい!)や、展覧会の最後にあった『雪中松に兎・梅に鴉図屏風』(葛蛇玉)には強い印象を受けました。*2後者については、片面(兎面)だけがポストカード化されていて、烏面の方のポストカードがなかったのは残念でした。あれ両方あれば片側だけ買うって人は余りいないんじゃないかなあ…。両方あったら2枚とも買ったのに、すごく気に入った烏面の方がなかったので買わなかった私です。
実際に見終えてから、プライスさんのブログを見ると、一段と面白いです。カタログを買うよりよかったかも…。はてなやっててよかったなあ、とちょっと思いました。

*1:『人間の類を逐はれて今日を見る 狙仙が猿の無下なる清さ』ハンセン病患者だった明石海人という歌人の作品です。

*2:蛇玉について、ちょっと調べて見たけど、どういう人かよくわかっていない人のようですね…。http://teri.2ch.net/korea/kako/971/971738319.htmlみると、「残っている絵は四作」なんだそうです。