『派閥の力学』は変わらない

時期自民党総裁選がはじまった。麻生氏、福田氏。どちらかといえば福田氏優勢と伝えられる。
まあ、まだ自民党への逆風は止まない可能性があるので福田氏がピンチヒッターということなのだろう。総理になり急いだ安倍氏の無惨な失態を見て、自民党もいくらかペースを緩めたということだろうか。
しかし、いずれにせよ「自民党内の有力者」であるに過ぎない。国民の審判を受けない状態であることには変わりない。そしてコップの中の嵐ではなく、肝心なのはこの間に官僚や他の政治家がどう動くかを見つめることだろう。


それにしても、小泉氏再登板へ向けてあがいていたチルドレン達は無様だった。自分たちを「再登板に動く忠臣」と信じていたら、まとめて宅急便で福田氏への献上品に届けられてしまった。開いた口がふさがらないとはこのことだろう。先日相方に「なぜ彼らは『チルドレン』なのか」と質問されたが、『チルドレン』でも上出来で、「政治家たるもの使い捨てにされて当たり前と思え」とか無茶苦茶な説得をされて引き下がった彼らは底抜けに腰抜けな馬鹿者というべきだ。さしずめマルチ商法のネズミ、子ネズミにだまされた『孫ネズミ』くらいが妥当な評価だろう。大金を払って商売道具を仕入れて、さあこれから国民を騙して甘い汁を吸ってやろうと手ぐすねひいていたが思ったほど儲からず、進退窮まって親ネズミに泣きつけば「お前の商売が下手だ」と逆に説得される始末。根が卑しいだけに誰の同情も買うことはない。自ら悲惨な末路を好んで選んだ彼らにも、そろそろ引導の渡しどきである。一刻も早い解散・総選挙が待たれる今日この頃である。


(参考)
天木直人のブログ「政局論争はこれで打ち止めにしてほしい」