「うごメモ」ははてなを変えるか?

変えないだろう。


…一行で終了したらあんまりなので、もうちょっと考えてみる。うごメモとは何か?という人は急いでうごメモはてなを見に行くといいと思います。
たとえばこんな作品が載ってます(個人的にはこれが一番面白かった)。

…と作品を貼り付けるとプレゼントキャンペーンに応募もできるし。


まあ、それなりにはよく出来てるし面白い。ただどうも『楽しみ方を決められてる感』があってその辺り敷居が高い感じ。「作る人は作るだけ」、「コメント付ける人は付けるだけ」になりそうな。ソフトがDSi専用というのも敷居が高いですしー(個人的なヒガミです。*1)。


動画にタグ付け、関連動画の登録、コメントのフォントいじれる機能、気に入ったメモをダウンロードできる・改変できる機能……『何に使うのそれ?』という機能があってなおかつ使ってみると色々楽しい、みたいな機能があると良かった。あと、動画作った人からの(返事のための)コメントスペースとか。うごメモというソフトの方でなく、ブラウザで見てる人向けに。
とにかくこの手のサイトは人集めないと話にならないので、最初はガンガン有名人のメモを登録するのも良い。任天堂とのコラボなら宮本茂さんの作ったメモとか見たい。超見たい。
そんなわけで色々勿体ない感じ。はてなに開発力が無いとは思わないけど「楽しめる場所と道具をプロデュース」することと「楽しみ方を含めてプロデュース」することとの間にはものすごい差があって、いまのはてなはそこを乗り越えきれてない感じ。前者はスポーツイベントとか、後者はディズニーとかみたいな。はてなは「すごい技術」を見せてくれれば良いので、ユーザーの「楽しみ方をプロデュース」したいならそのための人材やシステムに莫大なリソースを投入して、それでも一からのスタートになると思う。で、それは余り良い方向ではない、というかはてなに向いてないような気がする。はてなにははてな向きの発展の仕方があるんじゃないかな。


……その意味で、メモの作者名が『はてなID』でないのが残念。はてなIDでの投稿者分はID表記になるんだろうか。『はてな』はサービスそれ自体もさることながら、その『ID』を大事に売りにして欲しいと思っている自分としては、ちょっと寂しい感じ。匿名と顕名の狭間を進むのに一番近い場所と道具と環境を提供出来ているのが『はてな』だと思うんだけどなあ…。

*1:ビンゴの景品がDSiだったんだよおお!