大阪の小学校に17歳無職が侵入、教職員3人を死傷した

大阪府寝屋川市立中央小で14日、教職員3人が包丁で刺され、死傷した事件で、殺人未遂の現行犯で逮捕された同小卒業生の無職の少年(17)=寝屋川市=が寝屋川署捜査本部の調べに対し、犯行の動機について「小学校時代にいじめに遭った際、担任の先生が助けてくれなかった」と供述していることが15日、分かった。また「悪いことをしたと思っている。殺すつもりはなかった」と話しているという。
 小学6年当時の担任教諭は捜査本部の事情聴取に「恨まれる心当たりはない」と説明。また小学校卒業から約5年もたって直接関係のない教職員3人を襲うなど、供述との整合性に疑問もあり、捜査本部は慎重に調べを進めている。
 その後の調べで、少年が事件当日、包丁を2本購入し、うち1本を凶器として使用したことも判明した。
共同通信) - 2月15日14時20分更新

大阪府寝屋川市立中央小で14日、教職員3人が殺傷された事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された卒業生の無職少年(17)が、6年生の時の担任だった男性教師を襲う目的で同校に侵入した疑いの強いことが大阪府警寝屋川署捜査本部の調べで分かった。少年は「いじめに遭った時に助けてくれなかった」と供述しているが、捜査本部が調べたところ、いじめの事実は確認できなかった。少年の供述に整合性もなく、捜査本部は少年が逆恨みした可能性もあるとみて、15日、同市内の少年宅を殺人容疑で家宅捜索し、同校の現場検証を再開した。
 元担任は「少年に恨まれる心当たりはない」と話しており、捜査本部が当時の複数の友人に聴いたが、いじめなどは確認できなかったという。動機を慎重に調べている。また、少年は調べに殺傷の事実を認め、「悪いことをした」と供述しているが、「殺すつもりでやっていない」と殺意を否認しているという。
 調べでは、少年は14日午後1〜2時、同校正門のインターホンで、5〜6年時の担任教師の名前を挙げて所在を問い合わせた。その教師は所用で外出しており、不在と分かったため、学校近くのホームセンターに行き、包丁2本を購入。うどん店にも立ち寄った。包丁の購入を記録したレシートは、管理・普通教室棟2階職員室近くの廊下にあった少年のかばんに入っていた。
 包丁2本を用意していることから、強い殺意を持って周到に準備して襲撃を計画したとみられる。しかし、同校侵入後も元担任の所在は分からなかったため、捜査本部は対応した教師の鴨崎満明さん(52)ら3人を場当たり的に殺傷したとみている。少年は鴨崎さんに卒業生と告げたうえで「職員室はどこですか」と尋ねた。その直後、2階職員室に案内した鴨崎さんを背後から突然刺し身包丁で刺して失血死させた。さらに、無言のまま職員室にいた女性教職員2人に切りつけ重傷を負わせた。校庭には血痕が残っており、鴨崎さんが刺された後、校庭に逃げ、再び同棟1階の技能職員室に助けを求めに戻って倒れたらしい。
 少年は大阪弁護士会の岩佐嘉彦弁護士ら3人を付添人に選任した。岩佐弁護士らは15日朝、約1時間接見した後、「少年は通常の受け答えをしている」とのコメントを出した。
毎日新聞) - 2月15日15時11分更新

急ぎ思うことをまとめておくことにする。

  1. 「悪いことをした」と思っているなら、素直に処罰を与えるべきである。
  2. 事実関係(元担任への聴取など)は、また別に問題とすべき。本件との因果関係を問う必要はない。
  3. あらかじめ所在を問うた上で包丁を購入するなど強い計画性があり、無関係な人間に犯行に及ぶなど残虐であり減刑の余地はない。
  4. 「殺すつもりはなかった」なら、犯行後救急車を呼ぶなどの行動にでているはずだが、それは見られない。「殺すつもりはなかった」が「死んでもいいと思っていた」なら、それは同じ事である。
  5. 減刑や無罪を狙った「為にする精神鑑定」は不要。責任能力は明らかである。
  6. ただし、本件に関して「少年法云々」や「心身症云々」を議論すべきでない、と思われる。本件少年はおそらく、少年だから犯罪を犯したのでもないし、心身症だから犯したのでもない。