真の問題は給食費と食事の不均衡では?(追記有り)

ホットエントリにあった
仙台の小学校の給食
と、そこにつけられたレスやコメントを読んで少し言いたい。月4000円程度、一食あたり200円はかけられるはずの給食のメニューにしては明らかに異常では?
ちなみに、そこのコメントの一部にあるように、原因が給食費未納にあるかのような見方は明らかに誤っている。未納の額は、たとえば都道府県別給食費滞納状況によると、滞納率は全国で0.5%(額にして22億2963万円円)。99%以上の納付率というのも凄い(決して保護者のモラルは崩壊などしていない)し、また仮にこれが100%に上昇したとしても給食の内容がそれだけで劇的に変化するとは思えない。
そこで、一体その給食費はどこに流れているのか、少し調べてみる。給食費は「食材にかかるお金」と定められているようなので、人件費や機材の代金、ランニングコストは含まれない。そうなると問題は仕入れにあると考えざるを得ない。そこでまず「給食センター」+「仕入れ」+「構造」でググってみた。すると、構造改革特区に関する資料が二つ出てきた。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kouzou2/kouhyou/061116/dai12/23toke.pdf
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kouzou2/kouhyou/060328/dai10/123toke.pdf
いずれも四国のさる地域で「給食センター」を設置し合理化をすすめる、という内容についての特区申請(なぜそれだけのことで特区申請が必要なのか今ひとつ分からないが…)の書類だが、興味深いのはどちらも食材の仕入れについては「合理化」という観点で論じていない所だ。

給食センターにおいて、食材の一括仕入れが可能となることにより、地産地消を推進し、地元農家の葉物野菜・果物栽培をより普及させることが可能となる。

地元食材を積極的に取り入れた学校給食により、「食育」の推進・充実が図られ、盛んに提唱されている「地産地消」に呼応することにより、地元生産者(主に高齢者)の重要な収入源になるとともに、那賀川地域の基幹産業の発展にも大いに寄与するものと考えられます。

…に見られるように「地産地消」というキャッチフレーズの方がより重要視され、つまりメニューが豊かになることよりも地元経済に寄与することの方が重んじられている傾向が共通して見られる。上記した二つのリンクのうち下の方ではいっそ露骨に、『保育所では*1食費がどうしてもかさむので、

予算の関係上、時によってはコスト的に割安の地域産でない食材を使わざるを得ない現状にあります。効率的な保育所運営と地産地消の推進の両立がベストと考えており、今回の特区はそれを可能にできる最良の手段と考えます。

……つまり、給食センターを地元に建てられれば*2コスト的に高い地元産を使用できて地域の農産物が売れるので助かるなあ、と、要するにそういう話になっている。
確かに「安心・安全」は大切なことだ。しかし「地元産だから安心・安全」というのは実際問題としてどうなのか。何も得体の知れない安売り野菜を買えと言うわけではないが、給食センターの人間も地元の人間、購入するのは地元農家の「コスト的に割高な」野菜、という状況で、地元のモラルだけに期待する運用というのは公的施設や公金の運用の仕組みとして問題がありはしないか。


そしてこれは一地方の困った話なのかというと、どうもそうではないらしい。下の報告書が、給食の歴史から始まって全国の色々な事情をよく紹介しており、それを読むとこれが全国的な風潮だということがよく分かった
藤島町議会 学校給食に関する調査特別委員会
『7、先進地研修における調査』より。

(2)秋田県太田町学校給食センター
?地域と結ぶ学校給食
 米は「あきたこまち」、副食材料も地場産物や郷土料理を取り入れ、郷土の自然や文化を大切にする心を育む。 (中略)食材の野菜は、直接地元の農家から仕入、不足分は八百屋から仕入れている。

(3)秋田県平鹿町学校給食センター
食材の仕入れは野菜を個人の農家から直接購入である。ほうれん草、白菜、ネギ、小松菜、にんじん等が中心である。

(4)北海道白糠町総合給食センター
給食センターは地域のオアシスであり、自然環境と一体の整備をおこなう考えであり、食材は地元の新鮮なもの(畑作・漁業)を積極的に活用している。

(5)北海道名寄市学校給食センター
食材は地元を基本に、北海道、国内産と限定し、パインは沖縄県ヤンバル農協から産直である。食材費は地元に還元するという考えで取り組んでおり、安ければよいとする考えはない。地元優先の食材だから、調理の民間委託は考えていない。

これを受けて藤島町議会は次のように結論づけている。

現在の食材の仕入れは、県学校給食会、町内納入業者による納品組合、農協からが主である。金額からみてその割合は、それぞれ51%、45%、3%である。センター方式の場合、品揃えが可能な学校給食会に注文することが多くなる。学校給食会を通して輸入農産物など産地不明の食材も入ってくる。「身土不二」という言葉は、できるだけ近くの土地で収穫された物を食べることが大切だという教えである。地場農産物の活用に力を入れていくためには、県学校給食会の物資に依存する体制は見直しする必要がある。北海道名寄市の場合は、地場産を中心に、道産、そしてパイナップルは沖縄産と国内産にあくまでこだわりをもった取り組みをし、道学校給食会からの仕入れはないとしている。
 納品組合については、鮮魚や加工食品(豆腐など)の仕入れで町内業者に経済効果を多く生みだしている。町内業者の営業を守ると同時に、地場産活用のためには品目を指定した産直ルートの位置づけをはかる必要がある。


……
なるほど。子供の「安全・安心」をタテに「地域への愛情を育む」ために、地元産を消費しましょうと言われれば、コストがかかっても仕方ないという論調に流れに反対できなくなるのは自明だ。何より地元が儲かるしね。
だがしかしそこにはまやかしがある。なぜなら、その理屈を本当にするためにはそもそもまず給食費自体を値上げしなければならないはずだからだ。子供の安全と安心、そして地域文化を教えるために地元産食材を食べさせることがそれほど大事なら、まず保護者にその旨を述べ理解を得て給食費の値上げをはかるのが物事の筋道ではないか。
だが実際においてそれをしなければどうなるか。仕入れコストが上がり給食費は据え置き。ならば児童生徒の食卓がその結果貧しくなるのは自明の理だ。これを未納問題として騒いでいる人は、話をすり替えようとしている人に手もなく騙されている可能性を少し疑ってみる必要があるのではないだろうか。


もちろん、地元産業の振興は振興でやれば良い。大切なことだ。しかし子供の食事を一品かすめとるようなやり方でそれを達成しようとするなら、それはやはり間違っているというべきだ。私は農家が悪者だと言いたいのではない。こういう姑息なやり方をしなければ成り立たないほど地域が現在疲弊しきっているという現状をまず憂えている。そして、未納問題を騒ぎ立てるのは結局その構造を隠しているに過ぎないのではないかという強い疑いを持つようになった。そういう話だ。みなさんはどう思うだろうか。


(追記)ドニさんのコメントへのお返事をかねて…「地産地消」について

:::::::まずドニさん宛の私信:::::::::

文科省の資料リンクありがとうございました。大変助かります。
さて、

>つまり、給食センターを地元に建てられれば*2、コスト的に高い地元産を使用できて地域の農産物が売れるので助かるなあ、と、要するにそういう話になっている。
えと。センター建設と、地産地消は因果関係にありません。
むしろ逆で、校内の調理室単位で食材を発注したほうが地産地消は進みやすいです。 センターは何校かの給食を賄う規模になるので、地元農家から同じ規格で大量の食材を調達するのは、難しくなります。(コメント欄より)

仰る通りで、本来「センター建設」が経済合理化の原則に基づいて進められる以上、それと必ずしも合致しない「地産地消」とは理念からして異なり、因果の関係を持つはずはありません。しかし、センターを建設し給食にかかる費用を節減して、浮いたお金を「地産地消」にまわす……というように、先に紹介した構造改革特区申請書には書いてあるのです。これのどこまでが建前であり本音であるのかは分かりませんが、とりあえずその書類にはそのように書かれてある、という話です。ドニさんが仰ることはよく分かります。

:::::::以上私信終了。以下追記:::::::::

さて、ドニさんにご紹介いただいたあとの方のページでは、「地産地消」の流れも含めてなぜ食材費が足りないのかについて相当突っ込んだ説明があります。私が上に書いた記事より遙かに、内容、分野、深さにおいて充実しているので、ぜひご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/doni001/archives/50932587.html
……これを読むと、「(1)BSE、鳥インフルエンザ等による食材費の高騰(2)にも関わらず消費税増税が避けられない状況下で安易に給食費を値上げできない事情(3)仕入れがセンター一括化され逆に仕入れ方法が硬直化(4)施設設備の充実に予算を割きたくない地域は「出来合い食材」を購入することで本来食材費であるはずの給食費から人件費設備費にあたる分を捻出(5)地産地消」……などの多々な理由でこの数年間急速に食材費が圧迫されている現状が見えてきます。そりゃおかずの一品二品減ろうってもんです。ただしそれは地産地消」だけが原因ではない、というのが事実のようです。

 「シューマイ2個とゆで野菜」――。最近、阪神間の公立小学校の給食がわびしくなっている。この2、3年で牛乳や肉類などの食材費が軒並み上がったが、「消費税が上がるまでは」と、給食費の値上げを見合わせているためだ。デザートやジャム類の登場回数が激減した神戸市は4月から値上げに踏み切るが、給食費の滞納がクローズアップされている時期だけに、「滞納者の分を値上げするのか」と勘違いした苦情も後を絶たず、市教委は困惑している。
 神戸市は4月から、給食費を月300円値上げし、3900円にする。値上げは00年度以来、7年ぶりだ。1食当たりで233円になる。「この数年間は、材料費高騰との闘いでした」と同市教委。まず、04年、兵庫県加古川市にあった明治乳業の工場が大阪府貝塚市に移転。配送費などで牛乳の価格が39円から42円にはねあがった。さらに、牛海綿状脳症(BSE)、鳥インフルエンザが影響し、給食用肉類の仕入れ価格は7年前に比べ牛肉33%、鶏肉22%、豚肉24%増。野菜も、ニンジン83%、キャベツ55%、タマネギ49%と軒並み高騰した。
 国の指導で、米飯給食の回数を増やしたことも影響した。1食あたりパンなら40円のところが、ご飯は52円。12円も割高だ。04年に1人当たりのご飯の量を5グラム減らし、05年からはブドウパンなどをやめ、白パンのみにした。それでも主食費は00年とトントンだ。
 割を食ったのがゼリー、果物などのデザート類。00年度には年71回提供していたが、06年度は19回だけ。ジャム、ふりかけ類がつく献立も47回から9回へ激減し、パンやご飯の食べ残しが増えた。工夫の献立で栄養のバランスはとれているのだが、小学校5年の男児(11)は「入学以来、給食がどんどんしょぼくなる」

。・゚・(ノд`)・゚・。


まあ、乏しい財政を必死でやりくりしてる給食現場や関係者の方々から見れば腹の立つコメントかもしれませんが、5年生の彼は彼なりに徐々に物寂しくなっていく食卓を見続けてきた心細さを彼なりの言葉で表現しようとしているのではないか、と。彼は別に栄養士さんに文句を言っているのではなく、この国の仕組みに対してもの悲しさを感じているのだと思います。ドニさんたちと同じように……


最後にひとつだけ。
地産地消」のルーツを調べていて、とりあえずこのインタビュー(地産地消のすすめ 特集ふるさとのご馳走 中島興世 2002年6月)を見ました。

Q:中島さんが「地産地消」という言葉に初めて出会ったのはいつですか。
A:もう8年ほど前、島根県コンサルタント業の知人が農業基本計画を立て、その基本理念として「地産地消」を掲げました。初めて聴いたときはときは衝撃的だったなあ。「身土不二」(しんどふじ・身体と土は分けることができないという意)という言葉もあるけど、「地産地消」の方がわかりやすく、ピンと来るでしょう。

これを信じれば、大体'94年頃に一つのルーツがある(このインタビューだけでは、その「コンサルタント業の知人」が「地産地消」という言葉を発明したとまでは必ずしも言えないと思いますので)運動なのでしょう。90年代に入る頃から深刻に言われ始めてきた地域活性化の流れ、食への不安と自主流通の流れ、ロハススローフードといった新しい生活スタイルの提唱、環境運動、伝統回帰……などの流れが複雑に絡み合って、実際の農業者が先行して各地でどんどんと広がっていった運動のようです。ですから、地産地消が「割高な食材購入」を強いているからといって、それを行っている人々が必ずしも「儲けよう」と思ってやっているわけではない。たとえばこんな記述があります。

古池:なるほど。それで実際生産者のお立場でご苦労なさった点は当然あると思います。いくら700食とはいえ。
佐藤(あ):農協に直接出荷するというときは、一生懸命消毒をして除草剤を使って、消費者が求める芸術品のような食材を作っておりました。でも学校給食となると、顔の見える子どもたち、自分の子どもや孫たちに直接自分のうちで作っているものを食べさせるのですから、なるべく農薬を使いたくない。ましてや除草剤など使いたくないというので、やっぱり防虫ネットとか雑草を抑えるシートを敷いたり、けっこう材料費もかさんでおりますし、労力的にも、特に今年のようなこういう天気の、長雨の続く時には、本当に苦労しています。

彼らは多分、マジメに、真剣に「地産地消」に取り組んでいます。そこにあるのは純粋に次のような信仰なのでしょう。

「農家の1.2.3次産業化」これは、土に命をささげた相馬暁先生の提唱です。
農業が、農産物を原料として出荷する限り1万円分の付加価値しか手にしえない。それを加工(2次産業)すると、三倍の付加価値を、さらに自ら売る(3次産業)と十六倍の付加価値を確保できるばかりか、地元に雇用の場を生み出せる。地域の活性化とは、若い人の働く場を作り出し、地域に富を持ってくることである。
日本全国の地産地消

田んぼの中なら帽子さえかぶっていれば涼しい。消費者にとっては、涼しい風は、自然現象、まさか水田の上を風が通ることによって涼しくなってたなんて、想像もできなかったことである。百姓はそのことは知っていたが、絶対に言わなかった。あなたの家はいつも網戸にしているけど、あの網戸に入っていく風は、うちの田んぼの上を通っていくから涼しくなるんですよ。私の顔を見たらいつも涼しい風をありがとうとお礼を言ってくださいなんて、絶対言えない。そんなこと言ったら反発をかってしまう。つまり、百姓が生み出しているもの(自然)は、すべてタダで提供されている。そのことを百姓も一言も自慢しない。百姓は自信も意識もない。しかし、このことを意識していかないと自然は守れない。意識していかないと、地元に農業がなければならない理屈が消費者に伝わらない。つまり、お金になる生産物は、お金さえ出せば、これだけ輸送手段が発達してしまえばどこからでも買える。ということは、農業を農産物だけの価値でみてしまうと、地元の農産物を消費しなければならないという理屈がなりたたなくなってしまう。つまり、お金で手に入るものは農産物。これにくっついているのが自然(お金にならないもの)。
 米には、涼しい風、メダカ、カエル、赤とんぼ、ゲンゴロウなどがくっついていることを百姓は語らなかったから消費者は知らない。赤とんぼのほとんどが田んぼで生まれていることを消費者は知らない(百姓でも知らない人がいるが・・・。金にならないものを意識しなかったから)のである。
宇根氏講演記録 4.地産地消推進の本当の理由、農業の農産物以外の価値を語らなければならない。より)

そしてこれらの動きを政治化する形で、平成16年に制定された「食育基本法」には次のような条文があります。

第二十三条 国及び地方公共団体は、生産者と消費者との間の交流の促進等により、生産者と消費者との信頼関係を構築し、食品の安全性の確保、食料資源の有効な利用の促進及び国民の食に対する理解と関心の増進を図るとともに、環境と調和のとれた農林漁業の活性化に資するため、農林水産物の生産、食品の製造、流通等における体験活動の促進、農林水産物の生産された地域内の学校給食等における利用その他のその地域内における消費の促進、創意工夫を生かした食品廃棄物の発生の抑制及び再生利用等必要な施策を講ずるものとする。

学校給食は、現在この「地産地消」の尖兵として活躍している…ということなのです。


まとめます。
結局のところ、子供の給食に見える違和感を出発点にここまで調べてきました。そこで見えてきたことを私なりにまとめるとこうなります。
現在の日本で、安全・安心を追えば当然お金がかかる。地域文化を守り環境を守るという観点から、農業育成の観点からも、給食費は削られなければならないのだそうです。そしてまた地域も地方も国も子ども達の皿を一品豊かにするために支出する余剰は無いのです。
つまりデフレの進行と「見せかけの豊かさ」のせいで我々は勘違いしているけれども、結局本当は見かけより日本という国は…そこに住む人々は貧しい。まともなものをつくりそれを子供に食べさせるという、どこにでもある普通のことをしようとするだけで、本当は現在それにかかってるコストの倍近いコストが必要であり、それを逆に言い換えれば我々の持っているお金は、実質その半分程度の価値しかないということなのです。だから子供の給食に見える「貧困」は本当は我々自身の貧困の、その正確な写し絵だということで、子供にあれだけのものしか食べさせることができないのが日本という国の現在の掛け値無しの実力だということなのです。私たちはそれに気付かなくてはならない。
…と、ここまで書いてきて、私は痛烈なデジャヴュに襲われます。先日私は日本の学生の「学力」について書いたのですが、そこで私は、恐ろしく貧しい「教育」システムと意外にも豊かに見える「学力調査」結果の背後で、人間としての我々の「学び」は空洞化しており、その空洞を埋めるために教師は疲弊させられているのではないか…という提言をしました。今、食について起こっていることも結局の所同じことではないでしょうか。恐ろしく貧しいシステムと美しいスローガンの背後で、生徒の食のリアリティは恐ろしく空洞化しており、栄養士や給食関係者の人々がその空洞を埋める為に懸命になって疲弊している……そう書いても違和感がないのが現在の状況だとすれば、これもまた日本という国の構造的な問題ということになるのでしょうか。


まあ、モラルの低下だ、モラルハザードだ、と簡単に言うけれど、上のような事情を考え合わせると、もし本当に現代人のモラルが崩壊していたらこの国のあらゆるシステムはとっくの昔に崩れ去っているはずです。それがそうなっていないのが日本人のモラルの高さを証明しているのだと言えるでしょう。それが同時に日本という国の実質の敗北を覆い隠してしまっているのかもしれないとしても。


……というわけで、様々な角度の観点を教えてくれたドニさんにあらためて感謝し、この項を閉じたいと思います。ありがとうございました。m(__)m。

*1:調理等に手間がかかる為か?

*2:当然地元の人間の雇用もそれで創出できる、という計画らしい。詳細はリンク先。