"わた"氏声明について

 ・「騒動になって」申し訳ない
 ・「F★Bの参加を辞退して、お客さんに」申し訳ない
 ・「騒動に巻き込まれた関係サイト他の皆さん」申し訳ない
 ・「お世話になった人」ありがとう
期待された
 ・avexの自分に対する行為への批判(最低限何らかのコメント)
 ・これまで沈黙していた経緯と理由
 ・avexのいわゆる『インスパイヤ』に関する見解
 ・今後どういう方向で騒動への責任を取るのか
などは一切無し。まあ中味のない声明だし「火に油」という意見も多々ありますが、私はとりあえず「遅すぎても出てこないよりは出てきた方がずっと良かった」とは思っています。クリエイターとしてやっていく気があるにせよ無いにせよ、自分のコトバを他人と戦わせることを避けていたのでは話になりませんから。また内容が足を取られないような物になっているのは今の状況ではやむを得ないでしょう。
というわけで、個人的にはここから判断できる内容を検討してみたいのですが、「著作権料発生してません」「今後『も』のまネコに関するお金は受け取りません」という説明が、不十分なのがちょっと残念。これは
 ・のまネコデザインは、著作権ごと有限会社ZENに売った
ということなのだろうけれども、だとすると時系列は次の通りで良いのでしょうか?
 1公開Flashについてavexからプロモーションに使用したい旨連絡有り、同意
 2内容について以下の訂正を要求される
  2-1ダルシム等、確実に著作権に抵触する&問題あるものの直し(空耳歌詞直し含)
  2-2モナー等の明かなAAキャラクターデザインを修正、「のまネコ」とする
  2-3全体に線をスッキリさせるなど修正
 3完成時点で、できあがった「今後avexの元で仕事するという暗黙の同意事項のもとで」「のまネコFlash&「のまネコ」デザイン画を著作権を含め株式会社ZENに譲渡するよう言われ契約する(7/26?)
48月avexがZENとの契約を元にキャラクター展開はじめる。
これを踏まえて論じると、"わた"氏としては2-2の時点で「オリジナル主張」をはじめたという認識になり、一連の騒動の出発点である「モナーをほとんどいじらないままに『のまネコ』と改名しオリジナルを主張した」行為の責任はすべて"わた"氏にあり、ZEN及びavexは善意の第三者であると主張していることになるかと思いますが、ZEN及びavexが「完全に善意であった(かのキャラクターが2ch発だと知らなかった)というのはどうなんでしょうか? 少なくとも公式見解を表明した時点ではそれを「知った」わけですが、それでも商品展開を続けている時点で「善意の第三者論」は成り立たないと思うわけですね。だとすれば今さら"わた"氏がそこを回避しても仕方ないと思うんですけどね。あと、著作権を譲渡した、としている以上「私は利益者ではない主張」というのも妙です。「著作権を譲渡」という時点で「デザイン料受け取っただけ」と主張できなくなってるのですから。デザイン料に等しいお金しか受け取っていない、と言いたいなら、『足元見られて買いたたかれた』か『そもそもデザイン料のつもりだったのに、avexに上手いこといってだまし取られた』のどちらか主張しかあり得ない。でもそのどちらも主張できないなら、「利益者ではない主張」は成立しないので、意味がないです。
まあ、ここまで引いたことも含め、この声明が「avexサイドの意志」を色濃く反映しているものであることは間違いないと思うんですが、それにしてもつじつま合わないなあ、と思いました。たとえばavexはなぜ2-2要求をしたのか、元のキャラのままでは商品展開等まずいと思ったのか?とかね。色々言い訳はできるでしょうけど、善意の第三者ってのはもう無理です。もし強行にそう主張したいなら、今すぐグッズ販売を中止して"わた"氏を詐欺契約で訴えるというのが一部上場企業としての責任というものだと思いますが、いかがなものでしょうね。
あと、スルーしてましたが、「avexはわた氏にギャラを払ったといい、わた氏はZENに著作権を売ったという。どこでどうお金が流れた、という話になってるの?」という疑問は非常にありますね。

(追記)
一時動きがあったようです。ただし未確認情報。
http://yaplog.jp/chillxxx/daily/200509/15/